こんにちは、中村ゆずるです。
今日は少し前に呟いたこの投稿を少し掘り下げてみようかなと。
タイムマネジメントの限界
タイムマネジメントといえば、個人的には『7つの習慣』『TQ-心の安らぎを得る究極のタイムマネジメント』の2つの本が思い浮かびます。有名なので知ってる方も多いのではないでしょうか。
先の2つは「自分の人生にとって本当に大切なものとは何なのだろうか」「本当に大切なものに時間を使おう」といった自己啓発的なアプローチなのに対し、ちょっとした、すぐにでもできる時間術を様々な角度から、体系的に紹介している『時間術大全』という本もおすすめです。(今回の話の本筋ではないので、詳細は省きますが、興味のある方はぜひポチッとしてください ↓)
これら全ての本で共通していることは、時間は有限なので、大切なことにフォーカスして、それ以外の雑多なことにとらわれないような人生を送りましょう。ということ。
すごく重要な考え方だとは思いますが、十分に実践できているという人はそう多くないのではないかと思います。
だったらより大切なことにフォーカスして、雑多なことにとらわれないようにすれば、時間がない問題は解決するのか?というとそう簡単ではないのかなと。
もちろん、より実践できるように考えることも大切です。しかしそうも言ってられない現実もあるんじゃないか。並行して、別の視点からの解決策を考えるべきなのでは?というのが今回の本筋です。
チームづくりによる解決
冒頭のつぶやきにもあるように、今回は『仕事において』の時間がない問題の話にフォーカスします。プライベートも含めた人生の話になると大きすぎますし、それこそ『7つの習慣』や『TQ-心の安らぎを得る究極のタイムマネジメント』を読んでみてください。という話になります。
さて、仕事においてという話になるとまず一人で抱えている仕事を手放すというところから始まります。
そもそもどんなにタイムマネジメントをしても、時間は限られているので、業務量には限界があるということです。
チーム経営については前回書きましたので興味のある方はこちらもぜひ。
チームを作る際には、役割分担の仕方(チームの構造)が重要です。大切なのは適切に分けること。細かく分けすぎて、連携の負担が増えるなんてことは本末転倒ではないでしょうか。
まずは、業務を分類し、適切に切り分ける。それぞれの役割を担う人が、十分な時間を確保できるかが業務を適切に分けるポイントになりそうです。
適材適所での解決
「いやいや、すでに業務分担をして、自分の業務をどんどん手放しているよ」「それでも時間がないんだ…」
そんな声も聞こえてきそうです。
すでにチーム体制になっている時に一番問題の原因になっているのは人の問題(適材適所の問題)と言えるかもしれません。
適材適所のことを安直に『その業務が得意な人にその業務についてもらう』ぐらいの感覚で考えていたんですが、最近考えを改めました。適材適所とは『企業文化に合っている人(適材)をその能力が発揮できる場所(適所)についてもらうこと』だと。
実は、この適材適所がうまくいっていないと、その上司(もしくは同僚)の時間が大きく奪われます。
どういうことかというと、まず適材でない人(企業文化に合っていない人)がいるとほぼ必ず企業文化に合っている人との衝突が起きます。その間に入るのは誰でしょうか…。
そして適所でない場所で働く人がいる場合。その人の能力が発揮できない場所ということになりますので、もれなくフォローが必要となります。そのフォローは誰がするのでしょうか…。
そう考えると、適材適所がどれだけ重要かお分かりいただけるのではないでしょうか。
しかし、適材適所がうまくいっておらず、人の問題の多い会社は少なくないような気がします。
「いやいや、すでに業務分担をして、自分の業務をどんどん手放しているよ」
そうは言っていても、適材適所がきちんと考えられていなければ、その後は人の問題で悩まされることになりそうです。
安易にタイムマネジメント研修でどうにかしようとしない
タイムマネジメント研修は良くない。と言いたいわけではありません。
組織構造が良くない、適材適所になっていないという状態だと、タイムマネジメント研修でより良い時間管理術を学んだところで、あまり良い効果は得られないのではないでしょうか。
「時間がない」そう思った時、安易にマネジメント研修でどうにかしようとせず、一度組織構造と適材適所について考えてみるのはいかがでしょうか。